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  No.2 間知ブロック擁壁製作
  
1989.3〜1990.3

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 敷地は造成した分譲地でなく、以前から居住していた宅地を更地にした場所を購入した。
 下の平面図 右下グレー部分が宅地の高さから3.5m下の水路まで傾斜地となっていた。
 庭として有効利用するため、大工事ながら一大決心をしてDIYで製作することにした。

 黄色部分の新設擁壁を、斜面の構造物として良く見かける間知(けんち)ブロック積みで作ることにした。

 構造や製作方法について全くの素人で、万一強度不足で倒壊などしたら大変なことになるので
 約半年間、数カ所の工事現場を見学し、それよりも材料増でも強度が保てるよう計画した。

 建築学の専門書も読んではみたが、土圧や寸法算出計算式は、素人が直ぐに理解できるような
 生易しいものでなかったので、現場主義で納得するまで調査し実行した。

 フィルムカメラのため要所しか撮影しておらず、退色しかかった写真からスキャンして使用した。
 

 敷地平面図

 上図右下傾斜面と新設擁壁部分は実際には使用されていない変形土地だったが、宅地と同一高さにし有効利用するための大工事を計画した。
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 1987 建築完了直後の姿
 右:南側擁壁右端から先、笹藪までの間が傾斜地で、利用されていなかった部分。
 

 擁壁構造図

 

 上写真の右奥が簡単な土留めで、その先(右)は傾斜地で利用できない状態だった。
 1989.3.13 資材発注 3.15 納入。
 購入した間知(けんち)ブロック 150個
 1個500円、42kg。
 道路に積まれたものを3日間かけて庭先まで移動し、積み上げるのも大変な重労働だったのを思い出す。
 計算すると6,300kgになるので当然だ。
 

 上の写真に写っている範囲が本工事で拡張した部分
 家庭菜園で使用する堆肥小屋。手前の袋は秋の落葉を山で集めてきたもの。 75L入り袋に詰め、およそ50袋を保存しコンポストで腐熟したものと混合する。

 1989.3.21、27、4.2 土掘り出し (根切り)、コンパネで土留め。
 800mm掘り下げた幅800mmの基礎部分。
 4.3 割栗石を敷き詰め丸太で突きならした。
 これだけ掘ると水が染み出てきた。排水の穴を空け対処
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 1989.4.9 鉄筋を敷く。通常は入れないブロック後面にもより強度を持たせるため配筋した
 鉄筋のピッチを維持するための合板に穴を空けサポート


 生コン打設準備できた基礎部分


 掘り出した土は、水路の反対側の水田(休耕地)の持ち主にお願いして工事中置かせていただいた。
 基礎に組み込む鉄筋を形状に曲げて準備。 D10とD16を組み合わせて配筋する


 生コンを3.5m下に流し込むためのダクトをコンパネで製作。 生コン打設後雨が降ってきたのでシートでカバー
 サラリーマンの休日にしか作業できないので、天気予報で雨だったが実行し、雨よけの準備をしておいた。
 1989.4.10 生コン打設 2立米


 基礎の生コン打設完了し固まった状態             1989.4.29 1段目に5角形の間知ブロックを配置
 1段目の後部は幅広く生コンを打つようにし、基礎強度を上げた  5.15 後部に生コン打設 1立米
 


 1989.5.21 2・3段目ブロック積み。 5.27 後部枠
    5.28 4段目積み上げ。 6.5 生コン打設 1立米
 下段に水抜きパイプ
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 6.11、18、下段枠取り外し、後部に砂流し込み         ブロックを下まで運ぶための台車
 6.19 5段目積み上げ                       コンパネの上をロープでゆっくり降ろした
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 6.25 南端部柱の枠作成。 6.26 生コン打設 1.5立米
 水抜き用パイプも要所に配置、南端の柱
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 生コン打設準備完了状態                    生コン打設後、後部に砂の層を作り水はけ促進
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 6段目積み上げと両端の枠作成
 今思えばずいぶんと雑な作りだったため、出来上がりが汚かった
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 7.2、3、9、10、8.28(夏の暑さで1時間で中止) 9.10、11
 後部に土を入れて作業し易くするため 一輪車で基礎部で掘り上げた土を戻す。一杯入れて坂を登るのは大変で2人掛かりでの作業だった。
 

 水路の反対側にお願いして置かせていただいた土を戻す
 

 妻も若かったので?手伝ってくれた
 

 9.18 7段目積み上げ。                     右上に既存宅地の面に近くまで積み上がった
 南端の柱。枠をキチント作らなかったので出来は良くない。 柱とブロック後部の砂の層
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 9.19、25、10.15 東側基礎部掘り下げ。枠作成、割栗石、配筋。 10.16 生コン打設。 1立米
 南東端境界。隣地との境界なので慎重に下げ振りと道糸で位置決定。出っ張らないよう控え気味に配置。
 10.22 東側2段積み上げ。 10.23 生コン打設 1立米
 

 10.24、25 東側3、4段目積み上げ。
 10.31 生コン打設 1立米
 東側ブロック(左側)は垂直に積み上げ
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 11.3、5、12 南側8段目、東側5段目積み上げ
 11.13 生コン打設 1.5立米

 8段目と柱3本の生コン打設完了。               南側から
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 1989.12.10、11 床部分枠作成。上部は生コンを立ち上げる。 外パネルに120mmスペーサー
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 1990.1.4、6 鉄筋を配筋し 枠製作

 枠が完成
 この頃はコンクリートの重量に対する意識に欠け、十分な加重サポートをしていなかった
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 枠のアップ

 上部の枠完成
 1990.1.22 生コン打設 1.75立米
    1.28 枠外し
    2.4 東側枠作成
    2.5 生コン打設 1立米
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 生コン立ち上がりの上にはブロックを積むために鉄筋
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 生コン打設後枠を外した状態
 

 生コンの重さで枠の柱がたわみ、曲線になってしまった。
 今思えば、よく崩壊しなかったと不思議なくらい。

 柱の素材に強度の強いものを使用したので大丈夫かと思っていたがとんでもない間違いだった。
 

 上部に生コン打設完了後
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 3.19 生コン打ち。 1立米
 この頃は空気抜きのための加振をせず、棒でつついただけなので気泡だらけ。将来の排水用配管も付けた。
 

 1990.3.24 土を戻しほぼ完成
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 コンクリートの上にブロックを積み上げ構造としては完成
 この後、フェンスを設置
 

 初めてのコンクリート構造物を体験して、知らないがための失敗だらけだった。
 出来の悪さと強度の低下など問題点も多く考えられるが、生コンの量もふんだんに使用し、鉄筋も追加したことと、
 構造的に平面でV字形の構造体となるので強度は確保できるだろうと考えている。

 プロに頼むと2〜300万円では済まないかとの話も聞いたが、材料費だけで安価に完成できた。
 工事から現在まで約25年経過したが問題は発生していない。

 間知ブロック 150個  75,000円
 鉄筋 D10,D16      25,000円
 コンパネ等木材     20.000円
 割栗石、砂        15,000円
 生コン 計 14立米  290,000円 延べ12台のコンクリート・ミキサー車で購入した
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            計  425,000円

 1年間かかっての大工事だったが、約10平方mの傾斜地が有効利用できるようになった。
 その後庭の一部と堆肥作り用の小屋設置スペースとして利用している。
 

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