釧路川 カヌーツーリング 1日目 No.35−1
 屈斜路湖和琴半島〜弟子屈(摩周)

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 1日目 2010.6.19 (土) 晴
 前日、3日間の全行程の要所を下見し、前泊はカヌーポート摩周大橋近接の水郷緑地公園。
 2日間ここでP泊する。

 阿寒バス摩周温泉駅まで徒歩15分、6:45発の和琴行きに乗車。
 このバスは朝と夕方2本なので乗り遅れないよう。
 また、釧路川が弟子屈市街を蛇行し、道順をよく把握しておかないと迷ってしまう。 前日 車で3往復して確認した。

 装備一式は和琴半島湖畔キャンプ場にテントだけ立てさせてもらい収納してきた。

 屈斜路湖 和琴半島北岸、湖畔キャンプ場を出発し
   〜 半島先端のオヤコツ地獄(火山活動)
   〜 湖を横切り 釧路川流出口
   〜 弟子屈(摩周温泉)までの行程
        屈斜路湖 6km + 16.9km


 

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 道の駅摩周温泉 観光案内所とトイレだけの施設。
 駐車場も小さく、現在隣接地に増設中


 水郷緑地公園案内図 右下に摩周大橋がある。
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 摩周大橋右岸より。対岸下流に道の駅。
 手前遊歩道の30m先右側に水郷緑地公園がある。

 P泊するなら道の駅より、公園駐車場のほうが道路から離れており静か。 但し、公園なので早朝から散歩する人が通るので、寝坊するには不適かも。

 公園駐車場に車で行くには路地を回り込んで行く
 トイレは24H、水は水飲み場だけ。 これに蛇口用配管があるが、過去に不適切が使用があったためか撤去されている。

 駐車台数は約40台

 水郷緑地公園駐車場 2日間とも10台程度のP泊車がいた。 連泊組も数組


 水郷緑地公園 広い公園になっている
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 前日の入浴は街の銭湯 「泉の湯」
 入浴料200円は安い、町営のお陰だ。
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 当日朝摩周温泉バスターミナルに 途中にあるコンビニ7/iで朝・昼食を買い出しする。
 余裕を見て到着したので 定刻前に来た運転手さんをお出迎え。 6:45発、屈斜路湖 和琴半島まで乗車
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 このバスはスクールバスの機能も兼ねているとのこと
 今日は土曜日で学校は休みなので 乗客は我々夫婦のみ。途中から数人乗ったがガラガラ

 途中 コタン、屈斜路プリンスホテルにも立ち寄り。
 このバスは区間は不明だが、自由乗降バスなので、釧路川流出口で降りるなら 眺湖橋付近で降ろして貰える
 (夕方の便は摩周温泉−和琴直通なので国道まで出る)
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 昨日下見した和琴半島の大きな駐車場に到着

 7:20バスを降りる。 バス代 880円
 バスはこのまま折り返し摩周行きに
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 屈斜路湖岸キャンプ場に到着 朝霧が出ている

 屈斜路湖畔キャンプ場 張り出す和琴半島 緑色のツーリングテントで昨日から装備一式を格納しておいた
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 朝霧の中、朝食を採り準備開始

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 電動ポンプは重量軽減のためとりやめ。全て手動ポンプで頑張る

 8:25 準備が整い記念撮影して出発
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 湖畔キャンプ場を後にする

 唐桑半島先端に向かって進む

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 20分余漕ぐと、土のむき出しの地形。
 火山活動の名残か

 オヤコツ地獄が見えてきた
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 湖底から時折湧いてくる泡。 ガスが吹き出しているのか

 8:55 オヤコツ地獄 到着 火山活動を直接感じられる
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 先ず手前に上陸 水は冷たいが上陸した岩は暖かい
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 もっと先に噴気の激しいところがあり向かう

 噴気の多い場所近くに上陸
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 蒸気が噴き出している。 温泉卵も出来るそうだ

 一人で漕いで探検に
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 むき出しの土と緑、水と空が湖面に映って美しい
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 9:25 オヤコツ地獄を満喫後 湖面を横切り釧路川流出口に向かう
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 和琴半島から離れる

 湖岸に沿って進む。奥に光る点を見つけたので、そこが流出点と思い進む

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 南岸に近づいたが流出口らしき物が見あたらない
 モーターボートの練習コースみたいなものがある
 気軽に進んできたが初めて地図を取り出してみる

 地図を良く見るともう少し東側。500mほどロスをした
 右の饅頭のような 丸山(229m)を目標に漕いでくれば良かったのだ。
 10時頃から風が吹き出した。朝早めに出発が正解だ
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 釧路川流出口付近の上陸スポットの駐車場

 流出口の眺湖橋が見える


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 10:30 一旦上陸し入川届けを記入する。
 和琴半島がずいぶん遠くに見える。よく漕いだものだ
 休憩を除き 約6kmを1時間半、平均時速 4km/h

 入川届けを記入し
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 ポストに投函

 釧路川に向かう記念撮影。 湖岸の方にお願いした
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 ラフトーツアーの一行も到着し忙しく準備を進めている

 橋付近には20cmほどのウグイの群が集まりルアーの釣り人にも人気
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 10:55 出発し いよいよ釧路川に突入。
 眺湖橋は低くてビックリ

 くぐり抜ける気分で通り過ぎる
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 通り過ぎて振り返る

 傾斜を感ずる斜面を滑り降りるような感覚で進む

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 川幅は10〜15m位、両岸からの木の枝が覆い被さるように張り出している

 10分ほど下ると右奥に入り江が。 カヌー先輩のtakabooさんが言われる 「 美味しい湧き水の入り江 」と思われる
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 少し行き過ぎたが必死に漕ぎ上がり入り江に入る

 冷たい水がコンコンと湧き出し、味わった、おいし〜〜〜
 しかし、数分足を水に浸けていると冷たい水でジンジンしてきた
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 再び流れに戻り下る

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 こんな邪魔者の枝も、流れに逆らいながら障害物を交わしていく漕力の必要を痛感

 11:25 美登里橋到着 先ほどのような短距離のツアーはここでゴールのようだ。 流出口から2.2km
 

 上流右岸側に州があり上陸できる

 ここにもウグイの大群が。妻が捕獲を狙うが魚は敏感に感じて逃げる
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 上流からもトライ。 1m以内にも近寄れず

 10分ほど休憩・お遊びの後再出発
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 美登里橋の下には杭があり要注意

 ふたたびジャングルのような流れに入っていく
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 初めて見た鴨の仲間か? カワアイサだ

 しばし蛇行区間の後直線部に入る。
 先にホリゾンラインらしきものが見えてきた。美留和の瀬か
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 2段の落ち込み 慎重に直角を保ちながら突入する

 不思議なことに人工物の段差だ。
 下流から見ても明らかな落ち込み
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 もうひとつ落ち込みが近づく

 冠羽のあるカワアイサが飛び立つ!
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 12:40 美留和橋到着 6.5km地点

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 付近案内図 折角ここまで親切に案内してくれるなら、橋の名前も記入して欲しいな。 それと直線距離か?

 橋の下は小さな瀬と上陸スポット
 ここまで適切な上陸スポットがなかったので遅い昼食とする
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 カナディアンが下ってきた。
 カヌー業者に1人の客が乗っていた。横浜の人で、昨夜飛行機で釧路入りしたそうだ。毎年来ているとのこと。

 橋の上まで行ってみるとカナディアンはこれで終了のようだ。明日は摩周大橋までとのこと。今日の我々のゴールだ。
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 13:10 昼食・休憩後出発
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 13:45 鉄錆びだらけの名前の解らない橋を通過

 14:10 突然 札友内橋が現れる。 11.3km地点


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 札友内橋を越えると目の前が開け、正面に美羅尾山が見えた。あの左奥がゴールの弟子屈だ
 しかし、その前に最大の難所、土壁が控えている

 オシドリの番が。美しい鳥だ
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 14:45 流れが速くなってきた。いよいよ土壁だ
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 流木も各所にありコース取りに神経を使う

 事前情報だと、右岸側通過とあったが、右岸にはたくさんの流木が貯まっていた。 左岸側へ と思った時には流れが速く方向変更できず、隙間の流れをすり抜けた
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 通過後、小さな州に上陸したが緊張の余り土壁本体を撮影しに行くことなく通り過ぎてしまった

 15:05 水道管を通過。
 この先は直線で弟子屈市街に入る
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 直線の先に見えてきた摩周大橋。あの手前左がゴールだ

 摩周大橋その手前左にカヌーポート摩周大橋
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 15:15 カヌーポート摩周大橋 到着

 無事 強行軍の1日目を完漕して記念撮影
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 カヌーポートと摩周大橋

 カヌーポートに艇をデポして明日のスタートに備える
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 屈斜路湖から釧路川に突入すると、水は澄み、木陰で涼しく、人工物は時々現れる橋だけというコース。
 土壁では一瞬緊張が走ったが、気持ちの良い、楽しい釧路川第1日目だった

 1日目が終了し、前日と同じ摩周温泉の水郷緑地公園駐車場 でP泊。 車を動かさないのでカーテンや寝床はそのままにしてあるのでラクチンだ。

 風呂は目の前のペンション ビラオ。駐車場から徒歩2分
 料金300円は安く、マアマア気持ちの良い風呂。
 ペンションなのに日帰り入浴専用入口がある。

 食材買い出しには徒歩20分以上かかるので、一昨日調達しておいた 大きな脂の乗ったホッケの干物をガスコンロで焼き、その他もろもろ...
 ・ 上流部は流れが速く、数十m先が水平位置よりずっと下というのが実感でき、初めての経験だった。
  すなわち、川が傾斜し、水が滑り落ちるように流れているという感じ。時速8〜10km/hくらいのスピードだろうか。
  しかし川底は平のためか、あまり瀬のような波立ちはない。
  川幅は8〜15mくらいの所が大半

 ・ 小さな曲率半径でのカーブが多い。 従って本流が左右にしばしば変わる。
 そして、本流がアウト側に寄り、曲がった先には、倒木が待ち構えているという状況になる。
 従って流れに乗って流れているだけでは倒木に突っ込む。 当然倒木はストレーナーとなっている。
 これを避けるために速い流れを横切って常にインコース側に漕ぐ必要がある。
 ダウンリバーを始めたばかりでこの対処が出来ない場合は大変危険である。

 今回川幅いっぱいに倒木という場所は無かったが、増水した後には要注意である。

 ・ 情報では虫が多く、場合によっては防虫ネットが必要ともあった。
  虫除けスプレーや、かゆみ止めを持参したが、幸い今回の漕艇時にはそれほど ブヨや蚊などはいなかった。
  川虫 (蛾のようにみえる)がたくさん枝に留まっており、枝に触れたり接近通過すると一斉に飛び立ち気味悪かったが
  枝から遠ざかり通過すれば問題なかった

 ・ この区間最大の難所、土壁は二つに分流していた。
  情報では右岸側を進むようにあったが、右カーブ後左カーブに変わる最大のポイントに倒木があり、
  僅かな岸ぎりぎりの通過可能ポイントをなんとか抜けられた。
  今回はむしろ左分流の方が素直に下れたようだが、そう思ったときには 流れに逆らって左分流に入ることはできなかった。 もっともこの状況はまた大水が出れば変わるであろうと思われる。

  土壁は直前にゴーゴーという瀬の音が聞こえるという情報があったが、今回は水量が少なかったためかほとんど瀬の音はしなかった。
  土壁に入るかと思われたのは、勾配が急になり、流れが急加速したことで、そろそろだと感じた。
  慣れないと地図を見ていてもカーブの数が多すぎ、現在位置をトレースすることは困難だった。

 ・ 単独で回送するには阿寒バスの利用は便利である。
  但し利用できるのは摩周温泉発 朝6:45のみ。
  今回は屈斜路湖 和琴半島をスタートとしたので、終点の和琴で下車。

  釧路川流出口からスタートするには、同じバスに乗り、コタン手前 眺湖橋付近で降ろしてもらうよう運転手に依頼しておくと良い。徒歩20mでスタート点だ。
  この区間は自由乗降なので、意思表示すれば付近の安全な場所で停車してくれ、乗降できる。

  万一、途中リタイヤする場合は夕方17:15和琴発 摩周温泉行きのバスで戻ることを想定していた。
  というのは、昼近くを過ぎると風が強くなることも想定していた。その点朝早くのバスで到着できるのは良い。
  夕方便は、プリンスホテル、コタンとも経由しないので国道243号まで出る必要があるので注意。
  ( 釧路川流出口から国道までは600mほど )
 

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