大井川カヌーツーリング   No.86
奥泉 〜 千頭  2012.4.1 (日) 

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 昨年11月末に漕ぎ、また行ってみたいと思っていた区間。
 前回は水量が少なく、岩に掛かり歩いたこと多数だったが、
 前々日の雨で水量も増え、2日間天気が良さそうなのでソロで決行。 前回はKenさん翼さんと一緒だったので車回送だったが、
今回はトロッコ列車で回送。

 前日夕方現地入りし、水量があまり減っていないのが心配になったが、長島ダムの放流量は7トン/秒。
 それにしては水量が多いという感じだ。
 2日間で奥泉〜千頭〜駿河徳山以降まで漕ぐ予定。
 水量次第で安心な下流を先に漕ごうか迷った。
 水の色が土色に濁っているのに反し、水量はさほど多くなさそうなので、朝8時18分千頭発井川行きの列車に乗った。
 
 場所 距離 km  備考
 奥泉駅 Start 0   
 川根路橋 0.22   
 渡谷橋 0.64   
 小山トンネル 1.1   
 大沢橋 1.7   
 白沢橋 2.0   
 遊湯橋  2.7  吊橋 
 白沢合流 3.2   
 八木キャンプ場 3.5   
 白沢温泉もりのいずみ 4.0  
 八木橋 4.7   
 昇泉橋 5.2   
 川根小山駅付近の吊橋 6.0   
 川根小山駅横 6.6   
 土本駅横 8.5   
 寸又川合流 8.9   
 寸又口橋 9.9   
 沢間駅横 10.0   
 両国吊橋 11.8   
 両国橋 11.9  
 筒沢合流 12.2   清涼峡 
 川根大橋 13.1   
 千頭駅横 13.4   
 千頭駅横河原駐車場南端 13.6   Goal 



 朝の千頭駅 初めて日曜日に漕いだが、早いためか観光客もほとんどいない
 



長島ダム 7.0ton 神座 -2.0
 

 8時頃千頭駅入場

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 井川行きの可愛らしいトロッコ列車が止まっている

 井川ダム建設用に軌間762mmで建設された鉄道なので、トンネル等の車両限界が小さい。 現在は通常の軌間1067mmに改軌されても車両は小型のまま

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 天井に頭が着きそうなミニ車両運転席

 1+2列の座席。景色がよいのは右側
 

 千頭から奥泉まで5駅、所用30分 400円
 厚紙の切符に駅名他が印刷されているのも懐かしい
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 定刻に出発。千頭駅北側の踏切通過

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 川根両国の吊り橋。さすが観光路線なので、ポイントを車掌さんが観光アナウンスしてくれる

 川を覗くと土色の濁流だ。少し心配になる。
 スタート地点で無理そうなら列車で引き返すつもりだ
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 運転席。左運転手、右に保守の方か同乗している

 山の中なのに?踏切もある。当たり前か?

 川に沿って急なカーブを車輪の軋み音を上げながら走る
 右の人がずっとレバーらしきものを握っているのに気が付いた。デッドマンロック装置か?
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 寸又川橋梁通過。 左から寸又川と横沢川が合流し大井川に注ぐ

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 寸又川橋梁通過。慎重にゆっくり進む列車

 10:48 奥泉駅到着 先頭の様子

 列車が出発し後部の様子。機関車は後部に連結されている。運転席は両側にあり、上り・下りで使い分ける
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 奥泉の駅員さん。女性2人だ。ここからは観光地 寸又峡へのバスの分岐点なので有人駅だ

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 奥泉駅待合室

 奥泉駅。 南側から川に降りる
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 民家の庭先を通して貰いすぐに河原なのはありがたい

 徒歩3分で河原に到着。川根路橋の上流
 先ほど下流で見ていたよりは水は濁っていない
 寸又川は土色だったが、大井川上流はさほどでない
これなら放流7トンは納得だ。

 今回初めて使用するコールマンの電池式ポンプ
 軽量で、電池含め1kgにもならないのはありがたい
 今まで電車回送の時は重量を減らすため、ハンドポンプだけで200ストロークもしていたが楽になった
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 9:30 準備が整い記念撮影

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 スタートし奥泉駅を振り返る

 すぐに瀬、その先岩に当たる流れが強くヒヤッと
 やはり前回の放流2.7トンよりはパワーがある
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 すぐに川根路橋通過
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 橋の下流は右岸側に細い水路だった...岩にも引っ掛かったなと気を引き締める

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 右岸よりの水路を難なく通過し振り返る。
 やはりこのくらいの水量だとスムースなのだ

 左カーブすると渡谷橋
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 9:40 渡谷橋。上下線分かれた橋だ

 渡谷橋下流の自然のシャワー

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 今回は頭から被りたいという気分にはならずバウのみに飛沫を浴び行を済ます

 この先も長い細い丸石重なる水路だった

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 今回は引っ掛かることなく順調。転落した車の残骸を左に見ながら

 9:45 車の残骸までの瀬を下り終える
 ここまで15分、前回は岩に引っ掛かりながら30分
 

 9:55 大沢橋
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 大沢橋を通過し振り返る。山が印象的

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 確か最後まで行くと岩ゴロゴロで下れない
 早めに左岸寄りのルートを探す

 まだ4ヶ月前に下った記憶が鮮明で、コースの選択は正解だった。あのまま下るとこの石に引っ掛かる
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 10:05 遊湯橋 八木キャンプ場上流にある吊り橋
 観光客が渡っていた

 八木キャンプ場前 今回は左岸寄りを通ったが、ナント言うことなく通過、最後に一つ大きめの落ち込み

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 10:16 日帰り温泉 もりのいずみ前
 前回110分かかったが、46分だ。水量の違いでスンナリ

 10:25 八木橋 橋の前後も瀬だった

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 右にカーブし昇泉橋が見えてきた

 10:30 昇泉橋通過

 10:40 川根小山駅付近の吊り橋
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 時折現れる瀬を楽しみながら下る

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 トロッコ列車が通過

 右岸寄りにテトラポットの列。前回はポーテージした
 今回は手前左に分流があり、そちら通過の方が良さそう
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 川岸に桜が見事に咲いていた

 山ツツジ(ミツバツツジ)も満開 思いがけなく花見だ

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 11:20 寸又川の井川線橋梁が見えた
 カメラの電池交換と小休止。
 スタートから110分、前回は180分 (休憩時間除き)

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 寸又川を少し遡ってみようと漕いだが流れが速く断念。
 水の土色濁りは寸又川が強く、水量も大井川上流からの1.5〜2倍ほどありそう。千頭で水量が多いと感じたのは寸又川の影響が大きかったのだ。

 寸又川合流から下流に向かう

 左にテトラポットの列
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 11:40 寸又口橋

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 またトロッコ列車が通過。線路の大半が川沿いなので楽しめる

 水位計か?と、気を取られているうち流れが当たり...

 慌てて避けたが、返し波の傾斜で艇が傾きあわや!
 必死に体重移動し、難を逃れた。
 流れが当たっている岩を振り返る
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 両国吊り橋、両国橋。ゴールも間近

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 11:55 両国吊り橋通過

 千頭の街、川根大橋の手前の瀬
 この先、砂利を積んで壁を作ってあり、運河のような水路

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 12:05 川根大橋通過

 ゴールの河原に止めてある車が見えてきた

 千頭駅。水路が掘られ砂利が積み上げられている
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 12:10 千頭駅横の駐車場南端付近にゴール。手前も大きめの瀬だった

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 明日はここからスタート予定なので艇はそのままに
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 早めにゴールできた。先ずは風呂に。

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 千頭温泉、「創造といきがいの湯」

 なんと入浴料150円、これでシャンプー・ボデーソープ付
 温めの温泉掛け流しで1時間ほどノンビリ浸かり楽しんだ

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 河畔の桜が5部咲き、近くの酒屋でビールとポテトチップを買い、思いがけず入浴後の花見を楽しんだ

 河原を歩いていると対岸に井川線のトロッコ列車。2枚のトリックつなぎパノラマ(笑)
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 千頭駅前。 日曜のため観光客を多く見かける

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 時間があるのでSL資料館に入場
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 入場料100円。右下の箱に入れるか、記念入場券が欲しければ駅で購入する
 

 資料館の奥から。中央右にHOゲージのジオラマ。100円で操作できる仕掛けだが、使用中止となっていたのは残念
 鉄道好きには興味ある展示品がいっぱい

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 SLの構造図
 

 SLのカットモデル 初めてみた構造
 まだまだ多数の展示品があるが...

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 駅構内には動態保存のSL。
 今日は日曜なので3往復運転。旧近鉄車両が出発

 出発を待つ C10 8 ヘッドマークは緑色のさくら


 丘の上まで散歩し千頭駅を眺めてみた。これ以上見渡しの良い場所がなさそうなのは残念
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 駅構内の49616とE10

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 E32

 構内に車輪やレールの展示

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 鉤(かぎ)式連結器。模型でしか見たことがなかったが実物だ

 転写台。SLの方向転換を行う。これも回転は人力だ

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  前回の水量 2.7トンでは、度々岩に引っ掛かりあるいたが、今日の水量7トンでは余裕で一度も降りずに下れた。
 所用2時間半、前回の水量では4時間で その差は大きく感じた。
 雨の2日後で水は濁っていたが、大半は寸又川からの濁りによるもの。
 水量も寸又川の方が多そうに思えた。 長島ダムの放流量ばかりでなさそう。 他の支流の水量は無視できそう
 澄んだ水で、この水量で下れれば最高なのだが。
 特に危険も感じず順調に下れ楽しいツーリングだった
 
 

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