飛騨川 飛水峡 カヌーツーリング   No.118
七宗町上麻生付近 〜 道の駅ロックガーデン対岸  2012. 10.21 (日)

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 長良川を漕ぎ、粥川のバンガローに宿泊し、飛騨川・飛水峡に向かった。

 メンバーは案内をして下さるベテランのYさん、ヨシさんとの3人。

 美濃から東海環状自動車道で美濃加茂ICまで行き、飛騨川に沿うR41で遡る。

 道の駅ロックガーデンしちそうで一息入れゴールへ。
 1台に乗り合わせスタート地点の大柿橋上流へ。
 

上呂 1.14m、白川口 0.59m
 
距離 km 通過時刻 備考 沈回数
Start 0 9:35    
最初に動画を撮った瀬 0.16 9:36    
0.4 9:40    
右カーブ、左岸にR41の支流の橋 1.1 9:48    
1.6 9:50    
沈した落ち込み 2.2 9:58  
傾斜の滑り台の瀬 2.6 10:06〜10:16

スカウティングしたポイント

 
2.7 10:19    
核心部入口の瀬 3.0 10:21〜12:10

減水を期待し2h待った場所

核心部開始 3.3 12:18

位置不確実、もう少し下流からか?

核心部終了 4.1 12:28

実際の核心部はこの内の狭い範囲

 
左に国道の支流の橋 4.2 12:31    
右岸に細い滝   12:31    
橋、右岸手前に滝 5.9 12:40    
右岸、岩の奥に 支流からの滝 6.2 12:43    
R41の橋 7.0 12:48    
道の駅の展望台下 7.4 12:52    
高圧線 8.0      
Goal 8.2 13:06    
on RouteLabo

 7:55 美濃JCT。東海北陸道と東海環状自動車道が十文字に交差するジャンクションなので構造が複雑だ。
 

 8:25 道の駅ロックガーデンしちそう に到着

 道の駅から見下ろす飛騨川・飛水峡
 

 8:40 道の駅対岸下流のゴール地点

 大柿橋からの飛騨川上流側。
 右カーブの先当たりがスタート地点
 

 スタート地点の道路。高山本線が併走
 

 スタート地点に着くとサイレンが鳴り、ダムが放流をする宣伝車が回っていた。 数分後に15トン/秒の放流を開始するとのこと
 
 

 道路から川縁に出て様子を見ることにする
 

 岩場を降りる。スゴイ傾斜だ

 少しのスペースがあり準備を進める
 

 15トンの放流を開始した状況と思われるが様子が分からない。心配顔
 

 9:35 準備ができスタート
 

 スタートしてすぐに瀬が迫ってくる
 スタート直後の瀬を下る 動画

 

 
 

 パワーのある瀬が続く

 9:40 大柿橋まで約400mを5分
 このあたりも飛水峡と呼ばれるようだ。
 ゴールまで全域が飛水峡と言うことだ
 

 両岸は岸壁、美しい景色の中を進む

 時々波が立っている
 

 岩に可憐な花。まだこのあたりでは余裕があったが...
 

 右カーブに差し掛かる。R41の支流に架かる橋が見える

 カーブを曲
がり、瀬を一つ通過し振り返る
.

 カーブの先の瀬。ここは難なく通過
 

 先に橋が見えてきた。が、手前はホリゾンタルライン。
 水音も大きい。Yさんが慎重に進み、私も続く
 最初に沈した大きな落ち込み 動画

 2m近い落ち込みだった。ホールが強く巻いており、一瞬で右に回転され沈。
 

 

 動画からキャプチャ。大きな落ち込みが目前
 下にYさんが見えた
 

 落下の瞬間
 前を行くYさんもロールで上がっている

 落ちた瞬間白波に突入し
.

 コントロールする間もなく右回転し沈

 沈のあとレスキューされ、岸に寄り体勢を立て直す。
 下を向いてしょげているのではありません!
 カメラを再セット中
 

 大きな落ち込みを下流から望遠
 この写真で見るより大迫力だった

 10:05 橋が間近に迫る。
 手前の岸に上陸しスカウティング
 

 
 

 傾斜の滑り台の瀬。 [ 幅が広いのでバーでスクロールしてご覧下さい ]
 コースは落ち込み中央の水の表面が長く見える中央付近。その先は渦。
 ここは難しいのでポーテージしても良いと声を掛けていただいたが、岩の危険度が無く、下流はすぐに瀞場なので挑戦することに。
 でも、今までの中では最も難しそうでビビる。
 
 

 落ち込みメイン部の拡大。
 傾斜部分が右下がりなのでどうなる事やら...シッカリ コースのイメージを焼き付ける
.

 下流方向も再度確認
 

 10:08 意を決してカヌーに戻る
 傾斜したスベリ台の落ち込み 動画

 やったー!成功!
 思わず声が出てしまった 
 

 下流のエディに入り振り返る

 ヨシさん撮影。無事下り終えた私
 

 下り終えホットした私。いや!見守って下さったYさん、ヨシさんもホットされたのでは ...
 

 橋の下にもチョットシタ落ち込み
 

 橋を振り返る

 10:21 Yさんが右岸に上陸しスカウティング
 

 この瀬は落ち込んだ後の渦の巻き方がスゴイ!
 この下に核心部があり、この先は上陸可能ポイントが無いとのこと

 流れの様子を見つめるヨシさん。
 放流がいつまで続くか解らないが減水するのを期待してしばらく待機することに。
 

 下流方向。 右カーブの先は様子が解らない。
 1時間ほど待ったが減る傾向はない。
 12時まで30分待って、どうするかを判断することに。

 12時まで1時間半余待ったが減る様子はない。
 私には激しさの様子が解らないので、沈した場合の流され方、ホールに巻かれたときの脱出法などをいろいろ教えていただいた。
 今までのフローティング・ポジションとは全く別の対処法だ。
 私も頑張って下ることを決意しスタート
 
 核心部入口の落ち込み 動画

  激しい落ち込みの動画。下り始め動画を撮ったつもりだったが緊張のあまり電源スイッチを入れ忘れた。

 この瀬で2回目の沈。
 上の下流方向写真の先で再乗艇。
 

 12:15 この先核心部。緊張しながら進む。
 

 大きめの瀬が近付くがまだか?

 12:18 いよいよ核心部が近づいたか。
 大きな落ち込みらしきものが見えたので動画に切り換える
 
 
 核心部で沈 長距離流された 動画


 この動画の沈前後キャプチャ画像を秒単位の静止画でご覧ください。 [ こちらから ]

 落込で沈。再乗艇後200mほどは激しいながらもクリア。

 目の前に迫る大きな落ち込みでウエーブに突入した瞬間、船が頭の上にのしかかるように上から落ちてきた。
 今までの沈は長手方向を軸に左右に回転したが、バウが頭上を後ろに回った状況。

 延々、2〜300m流された。
 途中何回も大波の洗礼を受け、今まで沈しても口の中に水が入ったこともなかったのに、何度か飲んだ。

 やや緩やかなところでYさんが艇を押さえて下さり、再乗艇したが、十分の体勢が取れないまま次の大きな瀬に突入。
 「 急いで! 次の瀬が来る! 」との声が耳に残っているが、後で思えば迅速さ欠如。
 白波が馬蹄形に見えた場所。
 座りきれなかったので安定度が増すかと思い寝そべった状態で突っ込んだが、コントロールできないので流れに横向きになり 再度投げ出された。

 流されながらも、岩があるから避けて!次に来るよ!などと声を掛けていただき大変心強かった。

 やっと核心部終了付近で、ヨシさんが艇を誘導して下さり、Yさんが私のケア、艇を支えて下さって再乗艇。

 打ち身や擦り傷も無かったのは幸い。

 Yさん、ヨシさんには折角の核心部下りを、私のレスキューに回っていただき、ご心配を掛け申し訳ありませんでした。
 

 再乗艇後カメラの位置も定まらなく下向きだ

 緩やかな流れとなりホット一息
 怪我がないか心配いただいたが幸い無傷
.

 まだまだ瀬が続く
 

 岩の間を縫うように下る
 まだまだ続く瀬 動画

 
 

 長く激しい瀬を過ぎ ほっと一息

 笑顔も戻ってきた
.

 12:40 上麻生橋と手前の滝
 

 見事な滝だ

 しばし滝の美しさにノンビリ眺めながら
 

 虹が掛かっている
 滝、まだまだ続く瀬 動画

 核心部を過ぎ、滝の美しさで穏やかになったかと思いきや、まだまだ大きな瀬の連続
.
 

 上麻生橋下流の発電所放水口。
 水が少ないときは卵形に見えるようだが、上部しか水上に出ていない
 

 12:48 R41の七宗橋

 右上に道の駅の施設が見えてきた
 

 朝 川を覗いた道の駅の展望台

 左岸に支流の滝
 

 13:06 ゴール

 砂浜から登り階段が着いている
 

 約30m階段を登る

 階段を担いで登る
 

 観光ポイント飛水峡の階段

 Yさんが記念撮影して下さった。
 今日の行程を思い出したか、私の表情が硬い
 

 
 ・ この水量では私のスキルではオーバーだったが、連れて行って下さりケアして下さったYさん、ヨシさんに感謝で一杯。
 ・ これまでにはない 新たなホワイトウォーターの世界を経験できた。
  沈して水中の気泡の直径と密度は比べものがない大きさ。 これだと浮力が減少するというのを実感。
  落ちたらライフジャケットの浮力では浮かず、膝を抱え丸まった状態で落ち着くまで川底を転がるのだそうだ。
  足を上げてラッコ状態で下るのでは流速が速いので、ぶつけて骨折するとのこと。
  ホールに捕まったら手足を開閉し、回転しているタイミングが合えばアウトウォッシュに乗り脱出できるのだそうだ。

 ・ 今までは落ち込みの後の波も乗り上げて進めたが、今回は突っ込んだ後、艇も体も水中という感じ。
  核心部の落ち込みでは艇の長手方向に回転したのは初体験。
  波に突っ込むとき、滝落ちのようにパドルを長手方向に平行に脇に抱えて低姿勢でというアドバイスも戴いた。
  そうすれば左右の抵抗のアンバランスが減少し、ブレードがラダーの役目もし直進性が改善されるか?

  が、実行できず。後になってその意味が理解できた気がする。

  いろいろ教えていただき核心部に突入し沈したが、ほとんど実践できなかった。
  Yさんから、水中に潜って流されなかったのはラッキーだったとの話。

 ・ 4度の沈。核心部は流され続けだったので回数は少なかったと思われる。
  川の状態からこの回数で済んだのはラッキーだったかも。
  しかし、激しい沈の後でも気持が落ち込むことがなかったのは良かったのか無知だったのか?


 ・ 今回の水量ではクラス4+レベルとのこと。想像できない世界を体験できた。

 ・ Yさんは、現場では厳しくテキパキと指示下さり、その後は優しく接して下さった。
  ヨシさんも常に気を掛けて下さりフォローしていただいた。
  お二人に感謝しきれず。ありがとうございました。
 

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