ベネルクス三国の旅 2018.4 

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 7 ホールン・締切大堤防・ヒートホールン   

 アムステルダム連泊の間 一日は、バスで約190kmの周回観光。
 ホテルから 45分でホールンへ。 SLに乗り1時間20分の旅でメーデンブリックへ。
 再びバスで締切大堤防を通りヒートホールンへ。 水路の村を運河クルーズ。
 帰路は2時間、朝9時出発のノンビリした一日だ。


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 ホテルから朝霧の中、ホールンへ向かう。
 バスで45分と言ってもこのような立派な高速道路なので 約41kmの距離。
 これが無料で通行できるのは羨ましい。
 

 ホールン駅に到着。
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 陸橋があったので登って構内を眺める。
 かなりの車両が停車していた。
 左上にSLの機関庫がある。


 SLの機関庫。 今日の列車を牽引する機関車が準備中だ。
 全員ボランティアで運営されている保存鉄道のようだ。
 興味ある方はオリジナルホームページで。 [ こちらから ] オランダ語表記を言語選択ボタン(イギリス国旗)で英文。
 日にちにより1日1便〜4便。 今日は1便しかない日だ。
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 蒸気機関車は オランダ語で Stoomtram
 オランダ語は母音が2つ繋がる単語が多いのが面白い。
 ここの地名 Hoornや 前に訪れた Maastricht も同様。
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 出札窓口。
 ツアーガイドさんが予約してあった切符を受け取る。

 小さな博物館に鉄道の歴史が展示されていた。
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 観光列車なので駅員さんもフランクに記念撮影に応じてくれた。
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 構内ポイント切換所

 蒸気機関車が間近まで来て停車。 撮影のためのサービスだったようだ。
 SLは オイル燃焼式だ。 塗装もメンテナンスが行き届いてピカピカ。


 SL後部。


 列車に連結した機関車。 なんと後ろ向きだ。 チョット ガッカリ。 転車台が無いので片道は逆向きだ。


 スマートな車両も並んでいた。 こちらはオランダ鉄道(NS ; Nederlandse Spoorwegen )。
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 懐かしい腕木信号機。
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 駅員さんが出発の合図。 

 車内販売も回ってきた。
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 車掌さんが検札。 これも観光用のデモのようだ。

 のどかな田園風景の中を進む。
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 小川の横を進む。

 途中駅で20分の休憩があり先頭まで歩いて行った。
 が、後ろ向きで残念。
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 プラットフォームが海外のように低い。

 期待していたチューリップ畑。 この畑はまだ少し時期が早いようだ。


 次に現れたチューリップ畑は既に開花し首元から切り落とされていた。 ガッカリ。
 球根採取用のチューリップは、花が咲くと養分を取られないように切り落とすためだ。


 海外に多いラウンドアバウト。 大きな道路でも多く見られた。 日本人でも最近増えつつある環状交差点。
 信号待ちが無いので非常に合理的だと常ずね思っているが...
 交通量の多い交差点で成り立つか? とも思ったが...
 パリのエトワール凱旋門の周囲が巨大なラウンドアバウトなのを知っている。
 参考までに凱旋門付近の3D地図を。 門の周囲は5重くらいのレーンがあり、多くの放射状に伸びる道路が交わる。
 運転は大変そうだと感ずるが。 パリ在住の人に聞いたら、絶対にここでは運転しないとのこと。
 でも、慣れた人にはなんでもないそうだ。


 また、実際の画像は Wikipediaから [ こちらから ]


 風車が見えてきた。


 やはり風車を見るとオランダだ〜!
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 メーデンブリック駅に到着し下車。
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 メーデンブリック駅

 駅前に立派な教会
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 昼食の後ヒートホールンへ向かう。 途中 締め切り大堤防を通過。
 オランダ北部にある北海とアイセル湖を仕切る 世界最大の堤防。 アフスリュイド堤防ともいう。
 かつてのゾイデル海(湾)を締め切り淡水化してアイセル湖となっている。
 堤防の全長 32 km、幅 90m、海抜7.25m。
 写真は南西側のロレンツ複合閘門。 閘門(こうもん)と締切水門からなる。
 閘門(こうもん)とは、水位の異なる河川や運河の間で船を通行させるための施設。
 2つの門の間の閘室内の水位を変え、水位を上下させ、船を通行できるようにするもの。
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 堤防のほぼ中央にパーキングがあり、モニュメントがある。
 休憩予定だったが、霧が濃いので通過した。
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 堤防のほぼ中央のパーキング

 北に進むにつれ霧が薄くなってきた。
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 北東側のステフィン複合閘門

 風車を見かけると、ついシャッターを切ってしまう。
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 珍しい形状・構造の橋。 木製のようだ。

 ヒートホールンに到着。 船で水路を巡る。
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 ヒートホールンは「オランダのベニス」と呼ばれ多くの水路がある。
 ヒートホールン は英語表記で Giethoorn。
 もともとオランダ語で Gi は「ヒ」と発音するのだろうか?

 小さな島々は泥炭(ピート)で出来ており、
 170本の小さな木橋で結ばれている。
 多くの茅葺屋根の農家が建っている。

 船長さん。明るい人だった。
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 窓からの景色に皆興味津々

 家には専用の船着場。 のどかだ!


 頭上の橋に自転車が通る


 歩いて回る観光客も。 中国人が多いのが不思議だった。
 2015年時点で年間に約20万人の中国人観光客が訪れているそうだ。
 2014年時にオランダを訪れた日本人(観光・仕事関連)の全体数は約15万人弱なので、この村を訪ねる中国人が多いのに驚かされる。
 村が中国に積極的に観光PRを働きかけ、中国でもこの村の紹介番組があるなどの結果のようだ。
 また、中国人観光客は この村に2〜3日は滞在するそうで、村が力を入れることも理解できる。
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 ピザ屋さん。 賑わっていた。
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 水路から眺める教会は一味違う趣き。

 B&B とキャンプ場。
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 広い湖に出た。

 カヌーを楽しむ人。
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 楽しそうだった。

 ウォーターアクテビティのベースか。


 狭い運河の通行順待ち。 西欧の観光客も多かった、と言うより日本人は我々だけ。
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 約1時間の運河クルーズを楽しんだ。
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 帰路はひたすらホテルに高速を走る。
 現代の風力発電用風車が立ち並ぶ。 オランダは原子力発電縮小の方針。
 オランダは 1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故をきっかけに原子力推進政策を見直し、1995年には新規発電所の建設は行わないこととした。
 かつてあったドーデバルト原子力発電所を1997年に廃炉にし、現在ボラセラ原子力発電所1基のみが稼動中。
 オランダの 2011年の発電設備容量は、約2,791万kWで、構成比率は水力0.13%、火力83.8%、原子力1.7%、再生可能エネルギー14.4%。
 ちなみに日本の発電設備容量は約2億kWで、オランダの約7倍。
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 動画

 
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