スイス ハイキングと列車の旅
 
 07 モルテラッチ氷河 ハイキング

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 7/2 (木) 第3日目

 ホテルを8時半に出発しバスでモルテラッチに向かう。

 モルテラッチ谷奥にあるグラウビュンデン州最大の氷河までのハイキング。
 モルテラッチ駅付近の駐車場から 約1時間。
 氷河が後退していく記録として 1878年からの氷河先端を示す標識がある。
 
 

 教会と牧草ロール、良い風景だ

 橋を渡ると つい水の流れに目がいってしまう。
 カヌーをやってからの習癖になってしまった。
 水は白く濁っている。 周辺の土も石灰質っぽい。
 ヨーロッバの水道水は石灰が強いというのはこれだからだ,はじめて納得!
 

 モルテラッチの谷の向こうに真っ白な峰が聳える。
 気分が高揚する。
 

 20分ほどでモルテラッチの駐車場に着く。
 少し歩くと レーテッシュ鉄道ベルニナ線。
 

 モルテラッチ駅。 鉄道移動でもこの駅で降りて直ぐにハイキングが出来る
 

 モルテラッチ駅前のカフェ、まだ早いので準備中だった
 左奥にトイレがある

 ハイキングコース入口のモニュメントなのか...
 

 スイスのハイキングコース、登山道の標識は コースの難易度で帯表示色が異なる、とツアーガイドさんの説明
 

 15分ほど歩くと岩にペンキで 1878の文字。
 この年には氷河の先端がここまであったという印だ。
 氷河はまだずっと先にしかない、後退しているのだ。
 

 更に20分、軽い坂を高山植物を眺めながら進むと1960
 

 コースの周辺に高山植物が咲き乱れる
 写真を撮りながらノンビリしていたら皆から少し遅れた

 1980 、1960の標識(上)から13分後、
 20年でこれだけ後退した。
 なんとなくハイキングの気分と環境問題の狭間で複雑な心境だ。
 

 氷河がだいぶ近くなってきた。 ピンクの花が美しい
 

 2000年の標識
 左奥、人が固まっている近くの標識が今年2015年の標識
 

 2015年の標識。
 氷河後退は、先端位置がさがるだけではない。
 先端まで表面が傾斜を持つ氷の塊の厚さも減るということ、すなわち氷の体積が大きく減少するということだ。
 

 氷河の先端。 表面は谷を削り取った土で茶色、 割れて見える断面などは光の屈折でコバルトブルーに見える。
 

 氷河から流れ出て勢い良く流れる川

 氷河の川に橋が架かっていた。
 

 

 ニガナの仲間か
 

 タンポポの種のマクロ

 アウフレヒテス・ホルンクラウト  ミミナグサ属
 


 クーゲリゲ・トイフェルクラーレ タマシャジン属
 

 ベルク・ハウスヴルツ  センベルウィウム属
 

 
 モルテラッチ氷河 ハイキング 動画

 


 ・ 氷河までの約2時間のハイキング。 晴天で気持ち良く、高山植物を眺めながらの楽しいコースだった。

 ・ 日本では馴染みの少ない氷河、ニュージーランドの旅でいろいろ知ったので、環境問題がまた脳裏に甦った。
  同行の人の中には、「 長いスパンでの氷河期と無氷河期の繰り返しで、今はその温度上昇過程によるもので、
 温室ガスによる温暖化の影響ばかりではない 」 と言った人がいるが、確かにその面もあるかも?...
 調べてみると確かにその様な見解もあるようだ。
 しかし、その様に楽観的に考えていて良いものとも思えないが。

 ・ 最近の日本はスモッグという言葉も死語になりつつあり良いことだ。
  しかし雨が続いた後の日差しはいつもと異なり、極めて眩しく感ずる。
  そのたびにいつもは気が付かないが空気が汚れていたんだ、と再認識させられる。
  スイスでは何時でもその状態なのだと思うと人口密度や、人間活動規模などを考えさせられてしまう。
 

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